ぷじょり〜ぬ : 謎の肖像画の画家とモデルが判明したなりよ。
画家は
ドッソ・ドッシ(Dosso Dossi)、盛期
ルネサンスの
フェラーラ派の画家なり。
Peugeot 407 : あんまり聞かない名前よね。
ぷじょり〜ぬ : フェラーラの宮廷画家だったけど、画家そのものとしてよりは、詩人
アリオストの宮廷劇の装飾家としての方が有名かもしれないなり。
Peugeot 407 : 代表作は?
ぷじょり〜ぬ : この一作といったのがないけど、
メトロポリタン美術館の『
人生の三段階の寓意』あたりなりかね。構図はシンプルで自然だけど、寓意的な意味が深く込められている、
ルネサンスと
マニエリスムの中間的ともいえる作品なり。
Peugeot 407 : ぷじょり〜ぬたちの飼い主は
マニエリスムが本当に好きだからね。
それで、モデルは誰だったの?
ぷじょり〜ぬ : 枢機卿にまでなった有名な
チェザーレ・ボルジアの妹
ルレクツィア・ボルジアなり。
ルクレツィアの肖像画としてはBartolomeo Venezianoの作品があったけど、その絵のモデルは高級娼婦と考える方が自然なので、間違って
ルクレツィアの肖像画として伝わっただけなり。
そうすると、今度の絵が唯一の
ルクレツィアの肖像画ということになるなり。
Peugeot 407 : でも、メルボルンの
National Gallery of Victoria所蔵なんでしょ。
Dosso Dossiなんて画家、ぜんぜん有名じゃないし、生きている間に見ることができるかしら?
ぷじょり〜ぬ : ぷじょり〜ぬたちの飼い主は見に行く気満々なりよ。
Peugeot 407 : またそうやって、私のオプションに回すはずのお金で旅するつもりね。